Polygon TOKYO HACKER HOUSEに行ってきました。そして明日から #IVSCrypto 行きます…!#PolygonTokyoHack
#005 Web3 Magazine 2022年7月4日号
7月1日(金)から3日(土)まで明治神宮前駅近くにあるWeWork Icebergで開催されていたPolygon TOKYO HACKER HOUSEに参加してきました。今回のハッカーハウスは人数制限のため300名前後の応募に対して100名しか参加できていなかったみたいです。大変熱気を感じるイベントでもあったので当日来れなかった方々向けにイベント模様を共有します。
Day1:オープニングパーティー
Day1はこんな感じのスケジュールでオープニングパーティーでの懇親がメインコンテンツでした。
100名規模の参加者ということでWeWork Icebergの7階は立食形式でもパンパンな感じでした。Polygon運営によるPolygonチェーンについて説明等の他、ライトニングトーク(LT)として以下の4プロジェクトがLTを行いました。
1分でDAOを作れるサービス
クロスチェーンでNFTブリッジmintソリューション
無担保でNFTを貸し借りできるプロトコル
オンチェーンアイデンティティをビジュアライズするサービス
Day2:トークセッション多めの日
2日目は日中トークセッションがメインコンテンツでした。各チームが企画・開発に勤しんでいる中、私はトークセッションを聞いていました。トークセッションでは以下3名の方々が登壇されていました。
NFT:OpenSea @gidwellsoon さん / FractonVentures Suzuki Yudaiさん
DeFi: JPYC 岡部さん
DAO:Kudos Yoshikoshi Keiさん
DAOセッションでまとめられていた現状のDAOにおける課題の話しが良かったので一部抜粋します。
現状のDAOにおける3つの課題
1⃣ トークン発行がPMFを誤魔化している
トークン発行が手段ではなく目的化している
ベアマーケット崩れていくのはトークン発行が目的化しているもの
まずユーザーに使われることが大事
トークン発行するのはグロースフェーズ
2⃣ Plutocracy(金権政治)
トークン所有者の1%が90%の投票券を持っている
DAO貢献ではなく資金力によってガバナンスが左右されている
3⃣ 貢献者を可視化できていない
バウンティやタスク管理ツールで可視化できる部分もあるが、貢献度はタスクだけではない
Discord等のログはすぐ流れてしまうのでストックできない
これらの課題に対してMINTKUDOSというオンチェーンレピュテーションサービスを作っているとのことでした。NFTの規格はERC1155を使っているものの、トランスファーの部分を書き換えておりNFTの転送ができない仕様になっているみたいです。
ハッカソンでもいくつか関連プロジェクトがでていましたが、SBT(Soulbound token / 譲渡不可NFT)に近い実装ですね。
会場でもイベント参加した方々にMINTKUDOSのトークンが配布されていました。
Day3:プロジェクトデモ発表の日
最終日はスペシャルゲストトークと3日間かけて準備したハッカソンプロジェクトのデモ発表がメインイベントでした。
伊藤穰一さんとYoriko Bealさんのスペシャルゲストトーク
対談中の一部トピックの抜粋。
■ 前回のCryptoの冬との違い
ICOバブルの後の冬はCrypto起因で起こった冬、今回の冬は世界的なトレンドがトリガーとなって起こっているもの。 右肩上がりの市況ではないときこそ、ロングターム投資家が動き出し良い本質的に良いプロダクトへの投資が進んでいく。
■ 冬相場でこそ良いプロダクトが生まれる
マーケットが右肩上がりのときは、何に張ってもそれなりに成果が上がるので、使われるヒト・モノ・カネが雑に使われやすい。意味がないものに優秀なエンジニアや資本が投下されることが防がれるので、良い回転のきっかけになる。
■ 冬相場で何をするか
夏相場はスピード感も早く良い意味でも悪い意味でも利害関係での結びつきが強い。冬相場こそ、人間関係や開発、冬にも投資を行う良い投資家探しを行うのが良いのでは。
■ これからのプロダクトへ期待すること
・オープンソースプロジェクトへの取り組み
・規格の標準化 / コンポーザビリティの推進(今行われているガラパゴス規格や見せかけだけのAPIのコンポーザビリティからの進化)
・現実世界とのサービス連携 / オラクル的なアプローチ
■ ガラパゴス化を防ぐ
・なんちゃってWeb3 / ブロックチェーンに声をあげていくことが大事
・MS-DOSの時代も日本版にフォークしたりガラパゴス化したがるトレンドがあった、Web3はグローバルスタンダードなもので進めていって欲しい。
プロジェクトデモ
本ハッカソンは総勢37チームがエントリー行いました。
DeFi / メタバース / Gaming / NFTの4ジャンルで表彰され、表彰された4チームには2,500ドルずつ賞金が授与されます。またそのうち3チームは7月6日(水)~8日(金)まで行われるIVS Crypto NAHAでの投資家プレゼンする機会及び旅費が提供されます。
筆者はスケジュールの都合上、30チーム目ぐらいまでしか見ることができませんでしたが、非常に多様なジャンルのサービスを垣間見ることができました。
ツイートでNFTのMintができるサービス
サブスクリプション管理NFT
DAO内のミクロな貢献を評価するサービス
NFTの二次創作管理プロトコル
みんなで作るNFT小説
筋肉センサーのデータをオンチェーン保存
ステーブルコインの価値が挿入された商品券
お礼やメッセージ付きのレピュテーションSBT
現物観葉植物のNFT化×メタバース展示
Web3型クイズプラットフォーム
イラスト作成からMintまでオールインワンで提供するWebサービス
投票を行うとリワードが受け取れるサービス
債権 / 小切手発行のプロセスをNFTに移管するサービス
高い流動性でリビール系NFTの物々交換ができるサービス
ゼロ知識証明を使ったフルオンチェーン数当てゲーム
JPYCのアービトラージサービス
Sleep to Earn サービス
Web3版LinkTree
NFTインフルエンサーがどのNFTを買ったか速攻通知するサービス
記事へのコメントリアクションをMintし保存できるサービス
ユーザーが寝るほどキャラが育つ育成ゲーム
心の声を叫んで稼ぐ scream to Earn サービス
Web3音声配信サービス
リングデバイスを使ったHealth to Earnサービス
SBTをユーザー毎に体系化した表示提供するダッシュボード
DAOの給与支払いサポート
SBT対応オンチェーンKYCプロトコル
譲渡不可能なNFT(NTT)を気軽に発行できるサービス
などなどこれから多様なサービスが生まれてくる予兆を感じる内容でした。
なお表彰の結果は…
Best NFT賞:Metaplants
Best DeFi賞:Kanjyo
Best Gaming賞:Kurorin
Best Metaverse賞:42crypto
となり、Metaplants / Kanjyo / 42cryptoの3チームがIVS Crypto NAHAの切符を手にしました!
今回、現在所属している会社のインターン生が参加しているチームにメンターとしてジョインしていましたが、そのチームがBest NFT賞とってました!@Atkhm @gutter_cluster @kizzo168 おめでとう🎉🎉🎉
裏で行われていたサイドイベント
今回のイベントの裏では同時開催でいくつかのサイドイベントが開催されていました。どうやらサイドイベント含めると全体で300~400名ほどの規模感になっていたみたいです。
3日間お疲れ様でした~!
ということで非常に濃密な3日間を過ごすことができました。主催企業 / 運営の方々 / ハッカソン出場された方々など皆さん本当にお疲れ様でした!7月のWeb3 / ブロックチェーンはイベント盛りだくさんですが、初っ端から勢い良いスタートを感じることができました。
明日からはIVS Crypto行きます!!!
6日水曜午前のフライトで沖縄向かう予定ですがその頃に台風4号が首都圏に来てそうで不安です😂 6日の昼から9日の20時頃まで那覇にいる予定なので、現地来られる方はぜひご挨拶させていただけますと幸いです!
IVS Crypto行く方向けに神まとめがあったのでシェアです。
今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました!
Enjoy Web3 Life!!!