Web3とWEB3.0どっちなの?という話し
気になったトピックなど
SkebのNFT版が登場 【Recomet】
6月度の Solana Japan Meetup やりました
Web3とWEB3.0どっちなのでしょうか?
先日こんなツイートしたのですが、世の中に混在するWEB3.0(ウェブサンテンゼロ)とWeb3(ウェブスリー )の表記違いについて気になり調べてみました。
Web3.0とWeb3の違いを調べてみるといくつか言及している記事にたどり着きます。
これらの記事によれば、Web3.0は「ウェブの父」とも呼ばれるWorld WideWebを発明したティム・バーナーズ・リーが提唱した「セマンティックWeb」と呼ばれるものを源流としています。一方でWeb3はEthereumの共同創設者であるギャビン・ウッドが2014年に提唱している「分散型Web」的な概念を源流にしているみたいです。
▼ WEB3.0 と Web3の違いについて
・思想レベルでの違い
Web3:中央集権的な仲介者(ミドルマン)をより排除する方向性。ブロックチェーンによって運営された分散型コンセンサスアルゴリズム(合意形成のシステム)によってコンテンツ作成者であるクリエイターと消費者であるユーザーを直接結びつけたり、個人情報を不必要にサードパーティに預ける必要性がない構想。
WEB3.0:WEB1.0→WEB2.0の流れを組んだ発展系です。Webコンテンツをより機械可読させる構造物にするためにセマンティックWebを目指します。つまりWeb上の情報をコンピューターで読み取って処理することを主目的とした構想です。
・その他モデルでの違い
・流通モデル
Web3:分散型のピアツーピア
Web 3.0:クライアント/サーバー
・基礎となるプロトコル
Web3:ブロックチェーンベース
Web 3.0:http / https
・ワールドワイドウェブとの関係
Web3:ワールドワイドウェブの代替
Web 3.0:ワールドワイドウェブの継続
引用元:https://www.linkedin.com/pulse/web3-vs-web-30-satheeshan-siva/?trk=articles_directory
といった感じでまとめられているみたいなのですが、これらのWEB3.0やWeb3の表記違いについて本人達が言及した後は見当たりませんでした。
ギャビンウッドが提唱したときの記事タイトルは「Dapps: What Web 3.0 Looks Like」となっており、Web3.0という表記になっています。もしかしたらその後、web3foundationを創設したタイミングでWeb3に表記替えしたのかなとも思ったのですが、web3foundationのサイト表記はWeb3.0になっていました。
なのでこれらの表記揺れについては、外部識者の議論の中で生まれたものかなと思います。ちなみにギャビンウッドの過去ツイートを遡って検索してみましたが、2015年まではWeb3.0表記、それ移行はWeb3表記になっていました。
ただギャビンウッドのプロフィール表記はWeb3.0のままですし、本人としてはどっちでも良いって感じなのかもしれませんね😂
ギャビンウッドが提唱したWeb3の考え方についてはbitFlyer加納さんのnoteが参考になると思いますので読んでいない方はぜひ。
・誰でも分かるWeb3の原点(前編)
・誰でも分かるWeb3の原点(後編)
またギャビンウッドのWeb3の議論の中には、米国家安全保障局(NSA)がテロ対策として極秘に大量の個人情報を収集していたスノーデン事件が取り沙汰されていますが、プライバシー管理の主権をユーザーに取り戻すトレンドは1993年にエリック・ヒューズが発表したサイファーパンク宣言を起源にあるとも言われています。こちらも合わせてぜひ。
プライバシーはデジタル時代の開かれた社会において必需品だ。ただしプライバシーは秘密主義とは違う。プライベートなことというのは世間に知られたくないことで、秘密というのは誰にも知られたくないことだ。プライバシーというのは選択的に自己開示する力のことをいう。
筆者も元々WEB3.0で使っていましたが、なんとなく今はWeb3になってます。もしWEB3.0とWeb3の起源について詳しい人がいましたらぜひ教えてください!
気になったトピックなど
■ SkebのNFT版が登場 【Recomet】
先日、「Skeb、Skeb Coinを発行しZaif でIEO予定を発表」というニュースがありました。プレスリリースの中には、『Skebの利用者の皆さんに安心してSkebをご利用いただくために、SkebはNFTに関する事業に今後も関与する予定がないことを改めてお知らせいたします。』という表明もあり、今後のNFTプロジェクトの関与を否定しておりました。
現在のNFTの利用シーンは色々あるものの、TwitterやLinktreeなどをはじめとして、各種SNSがNFT認証のプロフィール写真の設定ができるようになってきています。
こういったNFTの認証アイコン的な使い方のニーズは増していくんじゃないかなーと思っており、そういった流れからオーダーメイド型のNFTを発注するニーズも増加するかと思います。
Recomet ではSkebと同じような形で好きなクリエイターに好きな作品の制作をリクエストすることができるみたいです。すでにイラストレーターの登録がはじまっています。
今後のロードマップでは、公認コレクションのホルダーが二次創作をリクエストする機能などを用意しているみたいで、ホルダー特典を高めるような設計がされていきそうですね。
■6月度の Solana Japan Meetup やりました
Solanaで自動ポートフォリオ管理プロトコルを提供しているWaltz(https://waltz.finance/)の Gou Kobayashi さんとSolana Hacker House Tokyoの様子について共有させていただきました。
7月度はEthereum界隈からInsureDAOさんがゲスト参加予定です!
以上になります。
今回もお読みいただきましてありがとうございました!
Enjoy Web3 Life!!!